仕事場にPCが来た時のはなし。
浮かれる同僚とわたくし。
「すげー、しんくぱっどだ!」
「かっこいー!れのぼだけど」
「画面でけー!」
「ウチの寝室のTVより間違いなくでけー」
「デキるビジネスマンみたいだなー、俺ら」
「DIMEとか読んだりなー」
「超整理法とか読んだりなー」
「中谷なんとかとかなー」
「WIN=WINとか言ったりなー」
「タッチパッドと梅干し(トラックポイント)両方付いてる!」
「パッド派の部長にも梅干し派の課長にも対応」
「トラックボール派の係長は無視」
「決裁権持ってないからな」
「マーケティングしっかりしてんなー」
「WIN=WINな関係だな」
「だな」
「コンシューマを適切にセグメンテーションする事で正確にデマンドをピックアップし熟考されたストラテジーに基づくトータルソリューションを」
「もういいよ」
「WIN=WINだなー」
「だなー」
「あ!スーパーマルチドライブだ!」
「あの、何が焼けないかがわからんドライブか」
「こいつ焼いてみようぜ」
<なんかの雑誌の付録のなんかのDVDを焼きにかかる>
「焼くソフトまで入ってるんだねー」
「ピーコ天国だねー」
「お、イメージファイル完成」
「早い!」
「じゃ、焼きますか!」
「じゅうじゅう!」
<エラーメッセージ:情報保護ソフトによる書き込み中断>
「・・・」
「・・・」
「読み込みは早かったね・・・」
「イメージ作成も早かったね・・・」
「・・・」
「・・・」
「じゃあROMのコンボドライブでいいじゃんね」
「図らずも当社の立派な企業姿勢を垣間見れたね」
「でも隣のオフィスの端末、ネットワーク経由でCD-Rカキコできちゃうよね」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「お!これ指紋認証じゃん!」
「Fのケータイに付いてるのと一緒だ!」
<やおら指をこねくりまわす2人>
「何も起きないね」
「んー」
<認証用のプリインストールソフトを発見>
「これだ!」
「チュートリアルの通りにやってみよう!」
「右の人差し指と左の人差し指を読み込ませて・・・」
「認識した!」
「カッコいい!」
「ミッション・インポッシブルみたいだ!」
「指紋登録してから機能割り当てするみたいだぞ」
「よーし、登録っ!」
<エラーメッセージ:登録には管理者権限が必要です>
「・・・」
「・・・」
「俺、ユーザー権限しか持ってない・・・」
「俺も・・・」
「じゃあ、このデバイスも飾りか・・・」
「・・・」
「・・・」
「毎朝ログオンする時、形だけでも指を滑らせればカッコいいかも」
「ミッション・ポッシブルだな」
「3作目は『MP3』か・・・」
「お後がよろしいな・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
フェラーリのコックピットにいるガキのよだった。
鍵ナシではしゃぐの図。